「酒」じゃ駄目ですか? by阿部遼子

締めを努めます、阿部遼子です。
今回のお題、なかなかにして難解。
その人を表す1字とは。
しかも私が紹介する人は、演出の「諏訪誠」さんです。
…正直「酒」以外の字が思いつかない。
もしくは「飲」「吞」「盛」
駄目だ。
お酒関連ばかりになってしまう。
しかし「酒」にすると、該当者多数…。真紅組って、いったい…。

初心に戻ろう。(いつの?)
「諏訪誠」さん。
この名前を最初に見たとき、おや?と思ったものです。
言偏(ごんべん)が三つ並んでいるのです。
珍しい名前だなと。

この言偏、もちろん「言う」という漢字が元です。
「言」は、言葉で何かを人に伝えるという行動を意味するそうです。

演出の諏訪さんは、言葉で役者にいろいろなことを伝えます。
身体を使うこともありますが、基本は言葉です。

時には「言」うことで、自らの意見を発信し、
時には「語」ることで、互いの意見を取り入れます。
そして、1つの公演を作り上げていきます。
それはいかに、人を見て、物事を見て、その先を思い描けるから。
その先にある、お客様の笑顔を思えるからだと。
それがお客様に伝えられるように、私たちは精進するのみです。

というわけで、「言」(ごんべん)です。
…漢字やないがな。
img_4328

まあその、「言」うのは、お酒を飲みながらが多かったりするのですが…。

さて、いよいよ今週が本番となりました。
私の頭の中にあった人たちが、舞台上で生き生きと動いています。
何度経験しても、不思議な光景です。
そして、とても魅力的です。
人が動いて、話す、その「生」の面白さをぜひ観ていただけたらと思います。
近鉄アート館でお待ちしております。

一杯おごってもらいたい/阿部遼子@ゆき

真紅組の阿部遼子です。
いよいよ、本番です。
今から、あれやこれがアート館に出来上がるのが楽しみです。
この「おしてるや」は3年前の再演ですが、
キャストも総とっかえになり、新たなキャラクターも増え、
2016年版の「おしてるや」になったなあと思っています。
かなり、印象が変わっています。
前回ご覧になった方も、そうでない方も、お楽しみいただけると思います!
そうそう、今回もできるだけ遅刻はなさらないほうが良いかと。
オープニングを見ないと、ものすごーく損になることは間違いありませんから!
それから、私は久々に、飲んべえでなく、がさつでもなく、枯れてもいない(?)役です。
今までの中で一番かわいい役だと思ってますっ!(自分比)
・・・これでお客さん減ったらどうしよ。

さて、今回のテーマ。
私が会ってみたい人。
そらね、いっぱいいますよ。現在過去未来合わせたら。
でも、今回はあえて…

「安井道頓」さんにお会いしたいです。
道頓堀を開削した安井道頓さんですが、
1615年、大坂夏の陣で亡くなったこと、私財を投じて堀を作ったこと
その後を、道卜さんが引き継いだことくらいしか、わかっていません。
今から400年も前の、言うなれば一般市民なので、その程度の資料しか残っていないことは
当然のことなのでしょう。
だから、私が書いた道頓さんは、全く想像のキャラクターです。
でも、こんな人だったら良いなあと、こんな人が掘っていてほしいなあと思っています。
一度お会いできたらとりあえず一言、「こんな人にしてしまって堪忍」と。
そして一晩、お酒片手にお話を聞いてみたいですね。

道頓さん、今も道頓堀は賑わってまっせー!

douton_sekihi