坪田直大「明楽」 by.久保内啓朗

こんにちは、久保内啓朗です。
真紅組さんには「馬琴の手蹟」以来の二度目の参加になります。

さてさて、今回僕がご紹介するキャストは、真紅組さん初参加になる“坪田直大”くん。
普段は「つぼっち」のニックネームで呼ばれることが多いみたいなのですが、僕のニックネームの「くぼっち」と似ているとのことで、今回の座組では新しく「なおぴろ」の愛称で呼ばれています(なんかごめんよ、なおぴろくん…でも凄く馴染んでるよ!)

そんな彼を表す言葉として僕が思い浮かんだのは、「明楽

本来は別の意味があるみたいですが、僕は読んで字のまま、“明るく”“楽しい”という意味で考えました。
いつも誰とでも分け隔てなく明るく接していて、真紅組さん恒例のコミュニケーションゲームもノリノリで参加しているなおぴろくん。初参加ながら、すでに座組のムードメーカーの一人としてみんなを盛り上げてくれています。

そんななおぴろくん、明るく楽しいだけでなく、すごく真面目で誠実な好青年でもあります。
稽古の合間も、時間があれば振付の練習をしたり、稽古場の準備や運搬なども、率先してお手伝いに名乗りを上げてくれます。

実は、僕が声優を目指していたときに、僕となおぴろくんは同じ養成所に通っていた同期だったりするんですが、実際に役者として共演するのは今回が初になります。
どんな世界を一緒につくれるのか、僕も今からとても楽しみです。

古田里美「舫綱」  by.藤原章裕

古ちゃんといえば、お酒とツッコミで広く知られている。

お酒はいつも楽しそうに飲んでいるし、ツッコミは的確でボケた私たちをぐいと引き戻す。平成14年頃だったかと思うが、初めて会った頃からその印象は変わっていない。
きっとその前からもずっとそうなのだろうと思う。
一転、舞台に立つ彼女からはリアルな人物を感じて目が離せない。
中心にいてもいなくても、言葉を発していようといまいと、彼女は見る人を舞台上の世界にしっかりと繫ぎ止める。

稽古場で見ていても、彼女は舞台上の世界の人で、日常の世界では古ちゃんを演じているのかも、なんてことも考える。
そして舞台の上でお酒が出たり、誰かのボケにツッコんだりするようなシーンでは、彼女がさらに活き活きと見えてくる(そんな気がするだけかもしれないが)。
彼女の振る舞いに、にやりとさせられたり、どかんと笑わされたりしながら、世界は繋ぎ止められたままに物語は進むのだ。

さて今回の舞台、彼女の一挙手一投足で、一体どんな世界に連れていかれるのか、どうぞお楽しみに。

そんな古ちゃんをあらわす漢字二文字は「舫綱