締めを努めます、阿部遼子です。
今回のお題、なかなかにして難解。
その人を表す1字とは。
しかも私が紹介する人は、演出の「諏訪誠」さんです。
…正直「酒」以外の字が思いつかない。
もしくは「飲」「吞」「盛」
駄目だ。
お酒関連ばかりになってしまう。
しかし「酒」にすると、該当者多数…。真紅組って、いったい…。
初心に戻ろう。(いつの?)
「諏訪誠」さん。
この名前を最初に見たとき、おや?と思ったものです。
言偏(ごんべん)が三つ並んでいるのです。
珍しい名前だなと。
この言偏、もちろん「言う」という漢字が元です。
「言」は、言葉で何かを人に伝えるという行動を意味するそうです。
演出の諏訪さんは、言葉で役者にいろいろなことを伝えます。
身体を使うこともありますが、基本は言葉です。
時には「言」うことで、自らの意見を発信し、
時には「語」ることで、互いの意見を取り入れます。
そして、1つの公演を作り上げていきます。
それはいかに、人を見て、物事を見て、その先を思い描けるから。
その先にある、お客様の笑顔を思えるからだと。
それがお客様に伝えられるように、私たちは精進するのみです。
まあその、「言」うのは、お酒を飲みながらが多かったりするのですが…。
さて、いよいよ今週が本番となりました。
私の頭の中にあった人たちが、舞台上で生き生きと動いています。
何度経験しても、不思議な光景です。
そして、とても魅力的です。
人が動いて、話す、その「生」の面白さをぜひ観ていただけたらと思います。
近鉄アート館でお待ちしております。