三度目のおしてるや/阿部遼子

阿部遼子

皆さま、お久しぶりです。阿部遼子です。
お元気でしょうか?

今回「おしてるや」は三度目の公演です。
初演、この「道頓堀ZAZA」に相応しい話を、と思い書いた作品でした。
(経緯は高島くんのブログでどうぞ笑)
道頓さんのことを書こうといろいろ調べているうちに、するすると頭の中で出来上がり、迷いなく書くことができた数少ない一つです。
あの時は「道頓さん、ありがとう!」という気持ちでいっぱいでした。
再演は近鉄アート館でしたので、キャストも増やし一層賑やかな作品になりました。
まさか、三度目があるとは思っていなかったのですが。
再演から8年、もう一度読み直したときに、やはり改訂が必要だなと思いました。
4年間全く脚本を書かなかったのですが、私が書くことと少し距離を置いたからなのか、とても冷静に読むことができ、こういう時間も必要だったのかなと今は思います。
もちろん、キャストの人数が変更になることやまだまだ稚拙だった表現など改訂が必要な部分もあったのですが、8年間で経験した私の思いも少し加えました。
とはいえ、まだまだこうした方がいいかなとか、ああした方がいいかなと考え続けることはあるのですが。
そんなことを、とある文章を生業としている方に聞いてみたところ、「文章に携わる人はみな、ずっと改訂したいものよ」と言われました。
納得。

「新たな挑戦」ではないかもしれませんが、三度目の改訂という「新たな挑戦」で出来上がった「おしてるや」お楽しみいただけたなら幸いです。

-追伸-
今回、出演はお休みの山本美和子に脚本の協力をお願いしました。 どの部分かもお楽しみくださいませ。